借 地 と 底 地
借地や底地について頭を悩ませているオーナー様は少なくありません。とある不動産相談会では、一番多い相談が借地についての相談だと聞きました。
なぜ、借地に関する相談が多いのか、それは、個別的な要因もありますが、多くは、借地人と地主との関係からくるものです。例えば、「数十年地代が値上げできていない」「更新していない」「地代の交渉がまとまらずに供託している」等が原因で、関係が悪化するケースがほとんどです。
このような特有の煩わしさもあることから、同等の所有権の土地と比較して、借地(底地)の評価は低くなりがちです。
借地権も所有権と同様に相続の対象となりますし、経済的価値もありますが、先述のような煩わしさもあり、次世代までには整理したいと考えている方が増えています。
考えられる整理方法として、借地の場合、①借地権を地主に買ってもらう②底地を売ってもらう③借地権を第三者に売却(地主の承諾要)④借地と底地を同時に売却するなど。
底地の場合、①借地権を借地人から買戻す②底地を借地人に買ってもらう③底地を第三者に売却(借地人の承諾不要)④底地と借地を同時に売却するなどが考えられます。
この他、土地面積がある程度あれば、借地と底地を等価交換するといった方法もあります。
借地契約の権利調整は簡単な事ではありませんが、借地及び底地をご所有のオーナー様は、後世に「負」の遺産を残さないように、早めに対策の検討お勧めしています。
ぜひ、お気軽にご相談ください。